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革靴のお手入れって、なんとなく「面倒」というイメージがありますよね。細かい作業が多く、定期的に行わなければいけない。それに、下手にやると逆効果にもなってしまいそうだし・・。
こういったことを考えると、
『やった方がいいのは分かるけど、結局サボりがち・・』
となってしまうのが、多くの男性の革靴に対するホンネだと思います。しかし、革靴のお手入れって、実はそんなに難しいものではなく、
- 革靴お手入れセット
- 15分程度の簡単3ステップ
この2つのモノと手順に従えば、誰でも本格革靴ケアができちゃうんです!革靴のケアは男の嗜みとしての1つでもあるので、知っておきたくないですか?
というわけでこの記事では、見栄えと寿命をアップさせる革靴のお手入れ方法について丁寧に解説していきます。おすすめ革靴ケアセットも併せてご紹介しているので、革靴を今より良い状態で使い、今後も使い続けていきたい方は最後までお付き合いいただければと思います。
革靴は手入れ次第で見栄えも寿命も驚くほど変わる
さて、この記事の始めに、「革靴とお手入れ」という点にフォーカスして少しだけお話ししていこうと思います。お急ぎの方はこの先にある革靴のケア方法の章だけをお読みいただければOKです。
皮革製品は「生き物」である
そもそも皆さんは、「皮革製品」をどのような位置付けのものとしていますか?皮革製品は靴だけではなく、
- 衣類
- 財布
- キーケース
などなど、私たちの身の回りのあらゆるところで使われているものです。
では『動物の皮はどうやって革になるか知ってる?』と聞かれたら、皆さんはどうでしょう?もしかしたら、『動物の皮がそのまま革製品として使用されている』と思っている方もいるかもしれませんが、仮にそのまま動物の皮を使用したら耐久性もありませんし、腐敗することにもつながってしまいます。
なので、皮から革への工程では「なめし」という作業を行います。これは皮の主成分であるコラーゲン(タンパク質)を破壊し、より安定した物質に変化させることで耐久性や柔軟性をアップさせる工程で、この「なめし」によってただの皮は「革」へと変化するわけです。
しかし、いくらなめしという作業を行ったからといって、元を辿れば「革は皮」です。動物の皮膚であり、放っておいたら容易に品質は劣化しますし、腐敗することだってあります。
つまり、皮革製品は化学合成系の素材とは異なる「生き物」であり、ここが合成皮革や化学繊維とは明確に異なる点になるのです。
こまめな頻度でお手入れや栄養補給が必須
したがって、極端に言えば皮革製品は私たちと同じように、以下のようなお手入れや栄養補給が必要になるのです。
- お手入れ
- ブラシやクリーナーで汚れやホコリを落とす
- 栄養補給
- クリームで油分や水分を加えてあげる
これらを適切な頻度でしっかりと行えば、皮革製品は私たちが想像する以上の品質を長期間保ってくれますし、逆にお手入れをサボってしまえば、寿命はむしろ減ることにつながってしまうことは明白。
また、この記事のテーマでもある革靴は、一般的な皮革製品よりもハードな環境に晒されます。
- 何かにぶつかり強い衝撃を受ける
- 何かに擦れてかすり傷がつく
- 革が最も苦手とする水に晒される
少し考えただけでもこのようなリスクがあるので、革小物や衣類といった他の皮革製品よりも手入れの重要性は増すわけです。
以上より、革靴におけるお手入れは「必須条件」とも言えるほど重要なものであることをご理解いただければ幸いです。
革靴は良い値段するものが多いですから、出来るだけ長く良い状態で使い続けたいですよね。よって、コスパという観点から見ても、革靴のお手入れはとても大事だと言えます。
革靴はお手入れが必要な皮革製品の代表格ですが、一方でキーケースや財布などの皮革製品は、革靴ほどの手入れを必要とされないことが一般的です。
では、どうして革靴はこまめな手入れが必要なのに、小物系はそうではないのでしょうか?実はこれは、小物系は「手で扱う」ことが原因として挙げられます。
というのも、「生き物」である革にとって、主な栄養源は水分を中に閉じ込めておける油分です。これが不足するとひび割れなど問題が起きてしまうわけですが、小物系は手に付着している皮脂で自然と栄養補給ができるからこそ、それほど多くのお手入れを必要としないのですね。
一方で、革靴が油分を補給する手段はと言えば・・、そう、お手入れだけ。だからこそ、革靴は一般的な皮革製品よりも頻繁にお手入れが必要になる背景があることを覚えておきましょう。
ほとんどの人が手入れをサボっているのが現実だ・・
さて、革靴のお手入れがとても大事であることをお話しましたが、一方で、これまでに革靴のお手入れを自信を持って「やってきた」と言える人は、それほど多くないというのが現実ではないでしょうか?
かくいう筆者も、革靴のお手入れが大事とか言ってますけど、昔は手入れの「て」の字もないほどに、手入れなんて一切行っていませんでしたから・・。
しかし、友人の結婚式をキッカケとして、ちょっとだけ良い革靴を買う機会があったんですよね。その時に、
『せっかく買ったんだから、今回からはちゃんとお手入れしよう!』
と気分を一新し、そこから革靴のお手入れの勉強を行って今に至る・・、といった感じですね。
初心者でもできる簡単な方法を確認しよう
というわけで、次の章では初心者でも誰でもできる、簡単な方法を解説していきます。革靴のお手入れと聞くと、どうしても敷居・ハードルが高い印象を受けてしまうかもしれませんが、結局のところやるべきことは、
- 汚れ・ホコリを落とす
- クリームをつける
- 磨いてツヤを出す
この3つであり、難しいことは何一つとしてありません。もちろん「プロの職人級」のお手入れともなると話は別ですが、これは非常に細かいディティールにこだわる人がすれば良いことです。
『良い状態で出来るだけ長く使いたい』
というニーズを満たす程度ならば、これから教えるお手入れ方法を実践するだけで問題ないので、詳細をチェックしていきましょう!
なお、ここから先で紹介しているお手入れ方法は、あくまで「品質を維持する」ためのものであり、「品質を向上させる」ことは基本的にできません。したがって、本格的な修理を行いたいならば、靴のクリーニングなどそういったところを利用してみると良いかもしれませんね。
革靴のお手入れの正解はこれ!おすすめセットと正しい方法を確認しよう
さて、ではここからは、革靴のお手入れのおすすめセットと正しい方法について解説していきます。
内容を極力シンプルで簡単にできるように、靴底など細かな部分のお手入れはできる限り省くことを意識しました。見栄えに関わる部分のケア方法だけを優先的に扱っているので、変に小難しい知識や手入れは必要ありません。
ラインナップはこちら。
- ホコリ・汚れを落とす
- クリームを塗る
- 仕上げの磨きでツヤを出す
文字通り「誰でもできる」内容となっているので、肩の力を抜いてご覧になってもらえれば幸いです。
なお、ここから先紹介しているのは、いわゆる一般的な革靴のお手入れ方法になります。スエードなど特殊種類の革の靴は対象ではありませんので、この点は注意してください。
革靴のお手入れと聞くと、
『一回履いたらすぐにクリームを塗らないといけないの?』
と思われる方も多いですが、決してそんなことはありません。むしろクリームをそんなに高い頻度で塗り込むと油分・水分過多となり、逆効果を生んでしまいますから。
したがって、これから紹介するお手入れは「3ヶ月に1度」行うことを推奨します。これ以上の頻度でやるのも、以下の頻度でやるのも革靴にとっては良くないので、この点は頭に入れておいてください。
0:おすすめ革靴お手入れセットはこれだ!
簡単3ステップを紹介する前に、まずは筆者が愛用しているおすすめの革靴お手入れセットについて扱っていこうと思います。実際の写真がこちらです。
「銀座大賀靴工房」というかなり本格的な革靴用品店のお手入れセットで、革靴のお手入れに必要な以下の7つの用品が全てセットになっている極めて有用な商品になっています。
- 馬毛ブラシ
- 化繊ブラシ
- 豚毛ブラシ
- ステインクリーナー(汚れ落とし)
- クリーム(水分・油分補給)
- クリーナー用のクロス(汚れを落とすための布)
- クリーム用ムートン(磨くための布)
しかも、革靴お手入れ界のドンとも言える「エム・モウブレイ」というメーカーとコラボして開発したということで、まさにベストな逸品です。『これ使っとけば間違いない』というものなので、ぜひ皆さんも使ってみてださい。
なお、一点注意して欲しいのが、「クリームの色」です。筆者が今回購入したのは磨く用のクリームがブラックのものをチョイスしましたが、レザーの色が黒系でないとこれは使えません。
したがって、黒色以外の革靴のお手入れをしたい場合には、クリーム色が「ニュートラル(無色)」のものを選べばOKですし、「どっちの革靴も持っている」という場合には「ブラック・ニュートラル」がセットになったものも用意されているので、ご自分に合ったものをチョイスいただければ幸いです。
【ブラック】
【ニュートラル】
【両方セット】
1:ホコリ・汚れを落とす
さて、ではこの記事ではたった今紹介した「銀座大賀靴工房 ブラック」を使って、革靴お手入れの本格簡単3ステップについて解説していきます。まず始めに行わなければいけないのが、「ホコリ・汚れを落とす」というステップです。
ステップ2ではクリームを塗り込んでいくわけですが、その際に汚れやホコリがあると仕上がりが微妙になってしまいますし、何より革にとって悪影響が出てしまいます。したがって、このステップ1はクリームを塗り込むための事前準備編といった位置付けです。
作業内容 | 所要時間 |
---|---|
馬毛ブラシでホコリを落とす | 1分 |
リムーバーで汚れを落とす | 3分 |
行う工程としてはこの2つがあり、トータルでかかる時間は長く見積もっても5分程度。非常に簡単なものになっているので、順番に解説していきます。
馬毛ブラシでホコリを落とす
まずは「馬毛ブラシでホコリを落とす」という工程から。再掲になりますが、こちらが銀座大賀靴工房のお手入れの中身です。
この中の、
こちらが馬毛ブラシとなっています。ブラシの中では比較的柔らかめで、革表面を傷つけることなくホコリを落とすことが可能になります。
そしてこちらが、今回お手入れするブラックの革靴です。
このような引きの絵で見ると比較的キレイに見えますが、
近くで見るとかなりホコリにまみれていることがわかると思います。実はこれ、一回使ってから収納せずに放置してしまっていたので、かなりホコリがついてしまっているって状態なんです。
なので、馬毛ブラシでシャッシャッとホコリを落としていきます。やること自体は本当に簡単で、靴全体をブラッシングするだけ。
すると、この馬毛ブラシの工程だけでかなりキレイに見えるようになります。したがって、この工程は『1度履いたら帰宅後即行う』ようにすると見栄え的には全然違ってきますよ。
この後の工程は3ヶ月に1度程度で問題ありませんが、この馬毛ブラシによるブラッシングだけは履くたびに行うようにしましょう。玄関にブラシを置いておき、1分もあればできる作業量なので、習慣にすることをおすすめします。
リムーバーで汚れを落とす
馬毛ブラシでホコリを落とした後は、ステインリムーバーで汚れを落としていきます。
まずこちらがセットになっているステインリムーバー。日常的に付着する汚れはもちろん落とせますし、これ以前のお手入れで塗り込んだワックスやクリームによる余分な油分も落とせるので、言わば状態を「リセット」するような役割を持つものとなっています。
また、こちらがステインリムーバー専用の付属クロスです。柔らかい素材となっているので、ここにリムーバーを数滴落として靴全体を磨いていきましょう。
こんな風に落として、
磨く。これでOK。ちょっと滑りが悪くなったら、適宜リムーバーを追加していきましょう。
拭き終わった後のクロスはこのように黒ずんでいて、以前塗り込んだブラックのクリームの余分な分がしっかりと落とせていることが分かりますね。
これにて「ホコリ・汚れを落とす」というステップ1は終了です。所要時間はおよそ5分、慣れれば3分程度でできちゃうので、ぱぱっと済ませてしまいましょう。
2:クリームを塗る
さて、汚れやホコリを落とした後は、革にクリームという名の栄養を補給させていきます。これがないと皮革製品はただただ劣化していくのみなので、非常に重要なステップです。
やることとしては以下の2つ。
作業内容 | 所要時間 |
---|---|
豚毛ブラシでクリームを塗り込む | 5分 |
化繊ブラシでクリームを伸ばす | 3分 |
長く見積もっても10分程度ということで、こちらもかなりお手軽です。では、それぞれの具体的なやり方を見ていきましょう。
豚毛ブラシでクリームを塗り込む
まずは豚毛ブラシでクリームを塗り込んでいきます。豚毛ブラシとはこれです。
馬毛ブラシよりもかなり硬質な毛髪ですが、化学繊維(化繊)ブラシほどのプラスチック感はありません。
また、こちらがブラックのクリーム。これを開けて、豚毛ブラシでちょいちょいとすくい上げていきましょう。
こんな風にして、
このようにブラシ全体をクリームで湿らせるイメージですね。この状態に豚毛ブラシをしたら、あとは靴に塗り込んでいきます。なお、このブラックのクリームは黒色の革靴専用なので、他の色の場合にはニュートラル(無色)カラーのクリームを必ず使ってください。
伸ばす際は力を入れる必要は全くないので、優しく伸ばしていくことを意識してブラッシングしていきましょう。また、この後に別のブラシで伸ばしていくので、ムラが出てしまっても気にする必要はありません。
実際、豚毛ブラシでのブラッシングの後は、このように靴全体にムラが生じてしまいます。
近くで見ると分かりますが、この状態ではとても仕上がっているとは言えませんよね。ですがこれで問題ありませんので、全体にクリームを伸ばしたらこの工程は終了にしてOKですよ。
化繊ブラシでクリームを伸ばす
豚毛ブラシで靴全体にクリームを伸ばしたら、お次は化繊ブラシでクリームを伸ばしていきましょう。
使うブラシはこちらの黒色のやつ。化繊ブラシとは「化学繊維ブラシ」のことで、毛の質感としてはかなりプラスチッキーです(プラスチックなので当然ですが)。硬いというか「鋭利」なので、力を入れすぎると皮表面に傷がついてしまう恐れが・・。ゆえに、ソフトなタッチでブラッシングすることを心がけてください。
やり方で難しい部分は全くなく、豚毛ブラシで生じたクリームのムラを伸ばしていくイメージで問題ありませんよ。
また、革靴の隙間にクリームが伸ばされると、そこもムラになってしまうので、
こちらのミニ化繊ブラシを用いて、
このように、隙間もしっかりとシャカシャカしていきます。すると、
全体としてはこのような状態になり、完成一歩手前ですね。化繊ブラシで伸ばした後もまだ細かいムラが残っていますし、何より「ツヤ」が出てくれません。
したがって、この2つ目のステップが終わったら、最後の3つ目のステップに取り掛かっていきます。
この2つ目のステップは栄養補給がメインになるので、まだ見栄えにはあまりこだわらなくてOKです。大事なのは靴全体にクリームを行き渡らせ、栄養を補給させてあげることなので、細かいところまで行き渡らせられるように丁寧に行いましょう!
3:仕上げの磨きでツヤを出す
ステップ1でホコリや汚れを落とし、ステップ2でクリームを全体に伸ばしたら、最後は仕上げの磨きでツヤを出していきます。ステップ2は栄養補給が主目的でしたが、この3つ目はバリバリに見栄えに関わってくるので、こちらも丁寧に仕事をしていく必要があります。
行う作業としては以下の通りです。
作業内容 | 所要時間 |
---|---|
ムートングローブで仕上げ磨きを行う | 5分 |
撥水スプレーで汚れ・水耐性をつける | 1分 |
それぞれ順番にチェックしていきましょう。
ムートングローブで仕上げ磨きを行う
まずはグローブクロスで仕上げ磨きを行っていきます。ステップ2で伸ばしたクリームのムラを完全に消して、ツヤ・光沢を出すようなイメージを持ってもらえればOKです。
使うのはこちらのムートングローブ。表面はフワッフワで、靴を優しく包み込んでくれること間違いなし!
また、表面はこのように手がスポッと入るポケットが用意されているので、より磨きやすいような設計になっています。さすがは銀座大賀靴工房&エム・モウブレイのコラボ商品です。
磨き方で特に注意すべきことはなく、全体を優しく撫でるようなイメージで問題ありません。ムラが生じている部分は念入りかつ優しく触れないと、逆にムラがムラを呼んでしまうという事態に陥りかねませんから、注意しましょう。
ではそろそろ、ムートンで磨く前と後のビフォーアフターの写真をお見せしましょうか。上が磨く前、下が磨いた後の写真となっていますので、比較してみてください。
ムートンで磨く前は左右どちらもまだクリームのムラが残っていますし、全体的にツヤも感じられず、「野暮ったい」といったイメージを与えてしまう仕上がりとなっていました。
しかし、磨いた後はムラが完全に消えてくれてますし、代わりにツヤが良い感じに出てくれています。特に黒系の革靴だとツヤがあるかないかでは驚くほどに見栄えのイメージが変わってくるので、この仕上げの工程は多少時間がかかっても念入りに行うことをおすすめしますよ。
なお、もっと光沢を出したいならばシリコン系のコーティング剤を使用することをおすすめしますが、値段もそこそこしますし、素人がやると光沢より「テカリ」になってしまって、意外と小難しいものなんですね。何事もほどほどが大事なので、多くの人にとっては磨くだけで出せるツヤがおすすめだと思いますよ。
この仕上がりならほとんどの人が満足できると思うので、ここまでの一連の流れをぜひ真似してみてください。そうすれば必要十分以上のお手入れができてしまいますが、最後にやっておくと便利な作業について1つだけご紹介していきます。
撥水スプレーで汚れ・水耐性をつける
ここから先は蛇足というか、ちょっとした筆者のアレンジなので、マストな作業というわけではない点はご留意ください。
ここまでのステップで、靴に栄養を与え、ツヤを出すことで完璧なお手入れをすることができましたが、「汚れや水への耐性」を革につけるという工程をご紹介します。それが、「撥水スプレー」を用いた方法です。
革にとって最も苦手なものがズバリ水分であり、見た目では非常に頑丈そうな皮革製品も、ちょっと雨に濡れたりして放置しておくと信じられないくらいに劣化する性質を持っているんですよね。ゆえに水分耐性をつけるのは大事だってことになります。
筆者が使用しているのはこちらの大容量型のもので、
- 衣類
- 化学繊維
- 皮革
これら全ての材質に基本使える、非常にオールマイティな一本となっています。したがって、革靴だけでなく、スニーカーだっていけますし、例えばリュックとかシャツとか、身に着ける全てのものに一度プシュっとやっておくと色々役に立ってくれますよ。
さらに、水だけでなく油分(汚れ)も防いでくれるので、まさに「使い得」な一本だと思ってもらえればOK。
ただし、こちらを本革にプシューっとやってしまうと、ムラが生じてしまう恐れがあるので、筆者はムートンにワンプッシュした後に、磨くことで塗り込む形をとっています。
このように磨くだけで水・汚れ耐性を付与することができるので、余裕がある方はこちらも試してみることをおすすめしますよ!
というわけで、以上が革靴のお手入れの簡単3ステップになります。トータル所要時間は18分、慣れてくれば15分もかからずに終了することが可能ですよ。これを3ヶ月に1度行うだけで、栄養補給と艶出しを実現できるので、誰でもできちゃいますよね。また、お手入れ後に靴をしばらく使用しないなら、シューキーパーで型崩れを防ぐことも大事なので、こちらも合わせて意識してみてください。
まとめ
というわけで、この記事では誰でもできる簡単3ステップでの革靴のお手入れ方法をじっくりと解説してきました。もう一度、全ての工程の所要時間をまとめてみたので、ご覧ください。
作業内容 | 所要時間 |
---|---|
馬毛ブラシでホコリを落とす | 1分 |
リムーバーで汚れを落とす | 3分 |
豚毛ブラシでクリームを塗り込む | 5分 |
化繊ブラシでクリームを伸ばす | 3分 |
ムートングローブで仕上げ磨きを行う | 5分 |
撥水スプレーで汚れ・水耐性をつける | 1分 |
トータル時間18分、慣れてくれば15分を切る作業で、
このようなピカピカの状態に変身してくれるので、3ヶ月に1度の習慣として、皆さんも取り入れてみてください。なお、上記表のうち赤字で強調している「馬毛ブラシでホコリを落とす」という作業に関しては、毎回履くたびに行うことが理想ですから、これも忘れずにお願いします。加えて、保管する際にはシューキーパーと通気性の2つは忘れずに。カビが生えたらどうしようもないですからね・・。
今回使用した各お手入れ道具をまとめておくので、黒い革靴だけを磨きたいならブラックを、黒系以外だけならニュートラルを、どちらも持っているなら両方セットをそれぞれチョイスしてみてくださいね。
【ブラック】
【ニュートラル】
【両方セット】
【撥水スプレー】
この記事をご覧いただきありがとうございます、Mens STARライターのYuseiです。革靴は適切なお手入れさえできれば、想像以上に高いクオリティで長く使い続けることが可能になります。単に「持っているか/知っているか」の違いで大きな差が生まれてしまうので、これを機にお手軽本格ケアをマスターしちゃいましょう!