※本ページにはプロモーションが含まれています。
我々男性にとって、スキンケアは非常に難解で複雑な得体の知れないものです。
- 何をすれば良いのか
- 何を選べば良いのか
- どんな効果があるのか
などなど分からないことだらけであり、だからこそ必要だと思っていても手が出せない部分があると思います。しかし一方で、今の時代は男性でも肌の手入れをするのが当たり前の流れになってきているので、正しい知識を取り込んだ上で、正しいスキンケアを行いたいと思う男性もきっと多いはず。
というわけでこの記事では、雑誌やWebサイトではなかなか教えてくれない、『各手順の理想のスキンケア』について初心者でも分かるように超丁寧に解説していきます!男性専門のメディアだからこそできる、「男性目線の分かりやすさ」を第一に考えて執筆しているので、肩の力を抜いて読んでみてくださいね!
スキンケアってなんで面倒で分かりにくいんだろう・・
この記事にアクセスしてくれた皆さんは、スキンケアを通じて「今よりもちょっとだけ良い男」になりたいと思っているはずです。
そして、今までも何度か本格的にお肌のケアを始めようとしたものの、結局分からずじまいで先延ばしにしてきた・・、なんてパターンは珍しくないはず。ではどうして、スキンケアはこんなにも難しくて面倒なものだと感じてしまうのでしょうか?
本格的に始めようと思っても正解が分かんないよね
結局のところ、スキンケアが難しく感じられてしまう理由は、『正解が分からないから』という一点に尽きます。ドラッグストアやAmazonなどで商品を漠然と見ていても、
『本当にこれで良いのかなぁ?』
というあやふやな感じで商品を選んでしまい、買って試してみるも良いのか悪いのか分からない。そもそも効いているのかいないのかも実感しづらいのが化粧品なのですが、効果を実感できないものは当然続かないですよね。
だからこそ皆さんは「スキンケアの正解」が欲しいのだと思いますが、ここで1つハッキリ言わせてもらうと、スキンケアに「これ!」といった正解はありません。
結局のところ、大事なのは「合う/合わない」
正解がない、というと語弊を生むかも知れませんが、じゃあ洗顔を例として考えてみましょうか。洗顔とは、文字通り「顔を洗う」行為を指しますが、ネット上には本当に笑ってしまうほど色々な情報が転がっています。
- 皮脂が残っているとニキビの元になるからしっかり洗顔しろ!
- 洗いすぎると逆効果になるから洗いすぎるな!
- 洗顔料は肌に刺激を与えるから水だけで良い
思いつくだけでもこれだけありますが、誤解を恐れずに言えば『これらすべてが正解』なんですよね。しかし、筆者流に言えば、以下のように補足を加えた情報がより正しいスキンケアの知識だと感じています。
- 「脂性肌の場合」、皮脂が残っているとニキビの元になるからしっかり洗顔しろ!
- 「乾燥肌の場合」、洗いすぎると逆効果になるから洗いすぎるな!
- 「敏感肌の場合」、洗顔料は肌に刺激を与えるから水だけで良い
これを見てもらえれば分かると思いますが、正解を追い求めるのではなく、「合う/合わない」を追い求めることが大事だということなんです。
参考:「現代日本人男性のスキンケアに関する意識と肌の実態に関する調査」 – マンダム
正しい知識を身につけて、自分の肌に合ったスキンケアを習得しよう!
さて、スキンケアで大事なことは「合う/合わない」だということを解説しましたが、自分に合ったスキンケアを見つけるには、当然自分の肌について知ることが前提条件として存在しています。この記事では、以下の4つの肌タイプにカテゴライズしているので、自分がどのタイプに該当するのか、大まかに理解しておきましょう。
- 脂性肌
- 1日を通して顔がしっとりしている。テカリやニキビ、毛穴詰まりに悩むことが多い。
- 乾燥肌
- しっとり感よりもつっぱり感を感じる。ニキビやカサつき、痒みに悩むことが多い。
- 混合肌
- おでこ・鼻は油っぽくて、ほほやあごは乾燥している。脂性肌と乾燥肌の混在。
- 敏感肌
- 1日を通して乾燥し、かゆみを頻繁に感じる。酷い場合には、スキンケアではなく医療の手を借りることも重要。
上記4つの肌タイプの中でも、男性に最も多いと言われているのが「混合肌」と呼ばれるもの。おでこや鼻のTゾーンと呼ばれる部位が脂性肌で、逆にほほやあごのUゾーンが乾燥肌のパターンですね。肌に2種類のタイプが混在している分、なかなかに厄介なのですが、脂性肌と乾燥肌の対策を同時に講じれば対応可能ですので、この記事を通じて正しい知識を学んでいってくれればと思います。
各手順に分けて正しい知識を学んでいこう
というわけで、自分の肌タイプがザックリ理解できたと思うので、ここからは肌タイプに合った正しいスキンケアの知識を、
- 洗顔
- 化粧水
- 乳液
- 美容液・パック
- 髭剃り後のケア
以上5つの手順に分けて超丁寧に解説していきますね。
スキンケア初心者でもバッチリ理解できるような内容になっているので、自分が気になる部分を重点的にチェックしていくことをおすすめします!
繰り返しにはなるが、スキンケアで最も重要なことは自分に合ったものを日々淡々と繰り返していくことだ。これを理解せず、色々な方法に手を出してしまい、迷路に迷い込んでしまうのがあるあるなパターン。正しい知識をもとに、理想のスキンケアを習得していこう!
男の理想のスキンケアを手順に分けて徹底解説
さて、ではここからは男の理想のスキンケアを手順に分けて徹底的に解説していきます。先ほども言いましたが、自分の肌タイプを理解した上で読み進めていかないと逆効果を生んでしまうことも普通に起こりうるので、今一度、自分の肌タイプをチェックしてみてください。
- 脂性肌
- 1日を通して顔がしっとりしている。テカリやニキビ、毛穴詰まりに悩むことが多い。
- 乾燥肌
- しっとり感よりもつっぱり感を感じる。ニキビやカサつき、痒みに悩むことが多い。
- 混合肌
- おでこ・鼻は油っぽくて、ほほやあごは乾燥している。脂性肌と乾燥肌の混在。
- 敏感肌
- 1日を通して乾燥し、かゆみを頻繁に感じる。酷い場合には、スキンケアではなく医療の手を借りることも重要。
また、今回は正しいスキンケアの知識を以下の手順にて丁寧に解説しています。
- 洗顔
- 化粧水
- 乳液
- 美容液・パック
- 髭剃り後のケア
自分が気になるところだけをチェックするのでもOKですし、洗顔から順を追って見ていくのでも良し。皆さんの興味のあるところを重点的にチェックしてみてくださいね!
洗顔
ではまず、洗顔から見ていきましょう。
洗顔といえば「スキンケアの代名詞」とも呼べるものであり、特に皮脂量が女性よりも多い傾向にある我々男性にとっては、極めて重要なスキンケアの要素になります。
洗顔の重要性
ではどうして、皮脂量が多いことが理由で、洗顔が重要な要素と言えるのでしょうか?それは肌の健康にとって、皮脂が極めて重要なものだからです。ここで1つ、皮脂の「良い面/悪い面」について確認しておきましょう。
- 皮脂の良い面
- 肌に皮脂膜を貼ることで、天然のクリームとして作用。肌バリア機能に大きく関与する。
- 皮脂の悪い面
- 皮脂が酸化する、あるいは菌のエサになることで、炎症を引き起こす。ニキビの原因。
ネット上では、皮脂をまるで親の仇のようにボロクソにこき下ろす記事が非常に多いのですが、そもそも皮脂は「必要だから分泌される」わけですから、当然良い面が存在しています。それが、いわゆる「天然のクリーム」としての機能です。これがないと人間の皮膚は非常にもろくなってしまい、あっという間に傷だらけの肌になってしまいます。
したがって、これから皮脂を考えていく上では、「皮脂は必要なもの」というベースを頭に入れておいてください。
しかし、「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉からも分かるように、どれだけ必要なものだとしても、過剰に存在していたら悪影響が出てしまうのが世の常。皮脂もこれに該当し、皮脂自体が酸化したり、あるいは肌に常在する菌のエサになることで、炎症やニキビの原因を生み出します。当然、毛穴に詰まったりもしますよね。
と、皮脂の基本的な知識を紹介してきましたが、ここまでくれば洗顔の重要性も分かるでしょう。簡潔に述べると、
『必要な分の皮脂を残しつつ、不要な分を洗い流すことで、肌に最高の環境を与える』
こうなります。だからこそ、肌タイプ・・というより、皮脂量に応じて、洗顔の回数や洗顔料の種類を考える必要があるわけです。
洗顔の重要性について話してきたが、
『洗顔って1日に何回すれば良いの?』
というお悩みは結構耳にする。冒頭でお話ししたようにスキンケアに正解はないので、「肌タイプによる」というのが最適な答えだろう。
あくまで目安としてだが、以下の表を参考にしてみよう。なお、この表で言う洗顔回数というのは「洗顔料を用いた洗顔」のことを指し、いわゆる水洗顔はカウントしていない点には要注意だ。
肌タイプ | 洗顔回数 |
---|---|
脂性肌 | 2回(朝/夜) |
乾燥肌 | 1回(夜) |
混合肌 | 1〜2回(朝/夜) |
敏感肌 | 0〜1回(夜) |
洗顔の方法
洗顔の重要性についてお伝えしましたが、「洗顔の正しいやり方」について知りたい男性もいらっしゃると思います。実はここって結構曖昧な部分で、意外と自己流でやっている方が多い部分でもあるんですよね。なのでしっかりと解説していきます。
基本的な流れについては以下の流れを参考にしてみてください。
- 1:泡立てる
- 専用のネットがあると簡単にモッコリ泡が作れる。
- 2:顔を洗う
- 出来るだけスピーディーに。時間をかけるほど、肌に負担がかかる。
- 3:洗い流す
- 洗い終わったら即流す。肌に残ると刺激になるのでしっかり。
で、やっぱり最も重要なステップが「2:顔を洗う」というところですよね。重要なポイントについてまとめてみました。
- 湯温は35度程度。いわゆる「ぬるま湯」で。
- 手で顔に触れない。泡で洗う。
- 皮脂量に応じて洗浄度を変える。おでこ・鼻を重点的に。
まず押さえておいて欲しいのが、『洗顔は肌に負担をかける行為』だということです。だって、肌に必要な皮脂を「界面活性剤」という化学成分で取り除いていくわけですから、やり方を間違えると逆効果になりかねません(実際、ほとんどの男性は逆効果の洗顔を行なっている)。
したがって、洗顔においては負担をかけないことを最優先に意識すべきなんです。それが湯温と洗い方になるので、上記の方法を守った上で洗顔を行うようにしてみましょう。
洗顔という行為は、皆さんの想像以上に肌に負担をかけており、「やらない方がマシ」という例の方が多いくらいだ。上記のやり方を守れば効果的な洗顔を行うことが可能になるので、心がけておこう。「優しく」を意識すること!
洗顔料の選び方は?
洗顔の重要性と正しいやり方について解説してきたところで、最後に洗顔料の選び方についてザッと解説していきます。
といっても、あまりにも成分的なことをゴチャゴチャと話すのは趣味じゃないので、要点だけをかいつまんでお話ししていきますね。
- 洗浄力
- 皮脂量に応じて。強すぎるものは脂性肌を除いて刺激になるのでNG。
- 美容力
- 基本は「保湿/美白/エイジングケア」の3つ。この中からお好みで。
- ランニングコスト
- 「使い続ける」ことを前提にして選ぶ。必ずしも高級なものを使う必要はない。
とりあえず上記3点を守った上で洗顔料を選んでいけば良いのですが、これだとまだ漠然としていて分かりにくいですよね・・。
ここで1つ、筆者の方からアドバイスをさせていただくと、
『ドラッグストアで購入できる数百円の”男性向け”洗顔料』
は、あまりおすすめしません(もちろん全てではない)。その理由についてですが、男性向けの美容市場は、
- スッキリ!
- 爽快!
- クール!
といった「爽快感」を前面に押し出したキャッチコピーのものが売れる傾向にあり、洗顔料もその例外ではないのです。そのため、ドラッグストアで安価に購入できるものは、上記のような使用感にしている、言い換えれば『スッキリ洗顔ができる』ように仕上げていることがほとんど。
しかしながら、この洗浄力の強さは、
- 脂性肌
- 思春期男子
このような一部の「皮脂分泌量が過剰な男性」をのぞいて、むしろ毒になってしまう可能性をはらんでいます。実際、肌が乾燥するという男性の中には、洗顔料のせいで乾燥してしまっている方も多いはずですから。
したがって、「乾燥肌/混合肌/敏感肌」の方は、今までの洗顔料選びから脱却し、より自分の肌に合った洗顔料を選んでみてください。以下の記事で、筆者が洗顔料選びについて1から丁寧に解説しているので、プロおすすめの洗顔料が欲しい人はぜひ読んでみてくださいね!
筆者が商品おすすめ記事でもっとも大事にしているのが、「どんな人にも参考になる」という点である。数百円〜数千円といったように、非常に価格帯の幅を広くして商品を紹介しているので、美容に余計なお金をかけたくない人にも参考になること間違いなしだ。
化粧水
さて、洗顔に次いで男性からのニーズが高いのが、化粧水についてです。
皆さんご存知だとは思いますが、化粧水とは洗顔の後に肌に塗布する液体のことで、おおよそ水のようなテクスチャ(質感)をしています。
洗顔とは異なり、顔にピチャピチャと化粧水を行き渡らせれば良いので、やること自体はそれほど難しくありませんが、化粧水がどうして重要なのかについて理解していないと「なんとなく」でスキンケアをしてしまいがち。というわけで、まずは化粧水の重要性について見ていきましょう。
化粧水の重要性
先述の通り、洗顔では顔の皮脂や汚れを取り除くことが目的なわけですが、皮脂量が少なくなると当然、肌は乾燥してしまいますよね?「天然のクリーム」がなくなり、どんどん水分が肌の中から外へと蒸発してしまいますから。
したがって、洗顔の後は化粧水による乾燥ケアが必要になるわけですが、ここで一つ、乾燥が引き起こす肌への悪影響について確認していきましょう。
- カサつき
- 肌が粉をふき、ポロポロと落ちていく。
- 炎症
- 乾燥で肌バリア機能が弱り、肌が敏感に。赤み・かゆみが生じる。
- ニキビ
- 肌バリア機能の弱体化で、肌の衛生状態が悪化。菌が元気になり、ニキビが生じる。
乾燥は肌における最大の弱点なので、生じる悪影響はもっとたくさんあるのですが、オーソドックスなものは以上3つですね。どれもスキンケア上非常に厄介なものですが、さらに厄介なことに、これら3つ全て「見栄え」に関わってくるんですよね・・。
カサつきは弱々しく、また不潔な印象を与えてしまいますし、炎症も同様。ニキビに関しては顔全体の印象を損ないかねませんから、どれも未然に防いでおきたいもの。
そこで出番になるのが化粧水なんです。この3つは全て乾燥により引き起こされますが、逆に言えば保湿をしっかり行えば全てを未然に防げる可能性がグッと高まるということ。もちろん、完璧に防げるわけではありませんが、それでも保湿により肌の基礎力を高めることができるので、この化粧水のステップは絶対におろそかにしてはいけません。
スキンケアの基本は今も昔も「保湿」である。ここさえしっかり出来ていれば、ある程度は誰でもキレイになることが可能だ。そして保湿を行う上で重要なのが化粧水。ゆえに、スキンケアにおいて化粧水は、最も重要な化粧品といっても過言ではないのである。
化粧水の選び方は?
さて、化粧水の重要性について解説してきましたが、続いて化粧水の選び方についても見ていきましょう。
こちらについても、分かりやすいように最低限身につけておくべき知識をザックリまとめてみました。
- 保湿力
- 商品説明に記載してある保湿力をチェックして、「脂→混→乾→敏」この順に保湿力を強めたものを選ぶ。
- 成分
- 「セラミド/コラーゲン/ヒアルロン酸」これらが特に大事。
- ランニングコスト
- 継続して使うことを前提に。洗顔と同様、高級なものよりも肌に合うのかが最も重要。
上記3つの情報を頭に入れて化粧水を選べば、まず間違いなく皆さんの肌にあった最適な商品が見つかると思います。
特に覚えておいて欲しいのが、「美容成分」について。非常に数多く存在する中で、全てを覚えておくのはとても無理なので、
- セラミド
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
この3つ「セコヒ」として覚えておいてください。どれも肌の保湿・ハリに重要な役割を果たすものであり、これが配合されているもの(最低でもこの中から2つ)を使用すれば間違いないので、ぜひ「セコヒ」配合の製品を選んでみてくださいね!
筆者のこれまでのスキンケア経験を活かして執筆した化粧水おすすめ記事はこちらになるので、化粧水選びに難航している方はチェックしておくことをおすすめします。セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸配合の製品を多数紹介しているので、参考になるはずです。
以上で化粧水の解説は以上になる。ここから乳液や美容液、パックについても解説していくが、「スキンケアの最低限」で良いという方は化粧水にまずこだわることから始めてみることをおすすめする。化粧水にこだわり、それを習慣づけることで、自然と乳液や美容液に手が伸びていくからだ。上記記事を参考にし、自分に合った化粧水を見つけてもらえると嬉しいぞ。
乳液
化粧水の次は乳液です。乳液とは、本来交わらない水と油を界面活性剤というもので混ぜ合わせ、肌に必要な水分や油分を補給するための化粧品のことを指します(ちなみに、水分と油分を混ぜ合わせることを”乳化”と言います。乳化させた液体、だから乳液というわけです)。
したがって、乳液は乾燥対策が最大の目的ですので、皮脂量が十分な脂性肌の方や思春期真っ盛りのテカテカ肌の学生にとっては、あんまり必要ではないかも。次の美容液・パックまで飛ばしてしまってもOKです。
逆に、
- 混合肌
- 乾燥肌
- 敏感肌
この3つの肌タイプの場合は保湿が極めて重要になるので、しっかりと目を通しておくことをおすすめします。
乳液の重要性
さて、ではまず乳液の重要性についてですが、
- 保湿:7割
- 美容:3割
こちらの2点が7:3の割合で重要性を占めていると考えてください。なので基本は保湿、美容効果も期待できればいいよね、くらいですね。2つの役割について具体的に言及すると、このようになります。
- 保湿
- 化粧水でカバーしきれなかった乾燥をケア。油膜を作って蒸発を防ぐ目的も。
- 美容
- 美容成分で+αの美容効果を。製品ごとに効果が異なる。
保湿については、特に乾燥肌・敏感肌の場合、化粧水だけじゃどうしても乾燥をケアしきれないので、乳液で漏れた分をカバーしていくってイメージです。単純に肌に潤いを満たす働きに加え、乳化した油分による油膜を肌に作り、水分の過剰な蒸発を防ぐ働きもあるので、化粧水と比較した時の保湿力は段違い。
一方で、油膜を作るということはそれだけ「重たい・ベタつく」ということなので、男性から嫌われることも多いのが乳液です。しかし、適切なスキンケアを行う上では極めて重要な化粧品になってくるので、特に肌が乾燥しがちな人は乳液をスキンケアのルーティンに取り入れてみても良いでしょう。
乳液の選び方は?
続いて乳液の選び方ですが、基本は化粧水の時と同様でOKだと考えてください。もう一度貼っておきますね(赤字が乳液特有の部分)。
- 保湿力
- 商品説明に記載してある保湿力をチェックして、「脂→混→乾→敏」この順に保湿力を強めたものを選ぶ。
- 成分
- 「セラミド/コラーゲン/ヒアルロン酸」これらが特に大事。製品ごとの美容成分にも着目すると良い。
- ランニングコスト
- 継続して使うことを前提に。洗顔と同様、高級なものよりも肌に合うのかが最も重要。
上記を見て分かるように、化粧水と異なる部分は「成分:製品ごとの美容成分にも着目すると良い。」の部分です。その理由としては、化粧水よりも保湿より美容の比重が高いので、各メーカーが付加価値として「保湿+α」の+αを美容成分として配合しているから。
そして、だいたいこのような+αの美容効果については、パッケージ上に目立つように記載があるので、注意深くチェックすることが重要です。乳液ともなると保湿力はどの製品も高いですから、美容部分にフォーカスして選んでみるのも悪くないでしょう。
筆者が徹底解説した乳液選びの記事がこちらになるので、今より保湿力と美容力をアップさせたスキンケアを行いたい方はぜひ目を通してみてください!おすすめの乳液についても解説しているので、要チェックですよ!
美容液・パック
さて、ここまでで「洗顔→化粧水→乳液」と丁寧に解説してきましたが、次に紹介するのが美容液・パックについてです。記事を書いていてこんなこと言うのもアレですが、ほとんどの読者の方が洗顔・化粧水・乳液のどこかで離脱していることが予想されます。
したがって、まだ記事を読んでくれているそこのアナタは、かなりのスキンケア上級者か、もしくは意識が高い将来の美メンズだということになりますので、美容液とパックについてはかなり力を入れて解説していこうと思います。
美容液・パックの重要性
さて、ではまず美容液とパックの重要性についてですが、化粧水と乳液では「保湿」が主要な目的となっていました。しかしここからは、
- 保湿:3割〜5割
- 美容:5割〜7割
このような割合で重要性を占めることになります。つまり、単なる保湿を行うだけでなく、肌に良い影響を及ぼす美容効果についても、美容液とパックには期待できるというわけだ。
では、一体どのような効果を期待できるのかを、化粧水や乳液よりも詳しく扱っていきます。
美白
まず挙げられるのが美白効果。人間の肌は「白/黒」という単純な色味で語られがちですが、実は、
『くすんでいる/ボヤけている』
といったような、白黒だけじゃ説明しきれない色の軸が存在しています。そして、くすみやボヤけが強くなればなるほど、「野暮ったさ」と言う印象を与えてしまうのです。
したがって、世の女性たちは「美白」という2文字に全力を注いでいるわけですが、当然これは男性も例外ではありません。特に20代後半くらいから肌は急激な劣化を始めるので、「最近なんか肌が違う」という方は美白効果のある美容液やパックを使ってみると良いでしょう。
エイジングケア
続いて挙げられる美容液とパックの効果は、エイジングケアです。ちょっと漠然としているので、これらの化粧品で改善できる肌トラブルについて具体的に言語化してみましょう。
- シワ
- たるみ
- しみ
どれも「年齢(エイジング)」を感じさせる要素であり、これらをケアできるからこそ「エイジングケア」と呼ばれています。そして、これらをケアするには保湿だけじゃどうしようもなく、ピンポイントで効果を発揮する成分の力を借りる必要があります。
だからこそ、美容液やパックが必要になるってことなんですね。したがって、30代中盤以降の男性諸君は、エイジングケア向けの美容液やパックを使ってみることをおすすめします。
ニキビケア・抗炎症
最後に紹介する美容液やパックの効果が、ニキビケアや抗炎症について。ただこちらはやや医療要素が入ってくるので、これらを「治療」したいなら素直に皮膚科に行くのがベターです。
したがって、ニキビや炎症、かゆみなどを「予防する・軽減する」というややマイルドな効果にはなってしまいますが、美容液やパックの使用で実現できる可能性は十分にあります。
というのも、ニキビや炎症は、「肌代謝(活動)の異常」が原因であることが多いから。肌に良いものを美容液やパックで美容成分として供給してあげれば、肌代謝が改善され、結果的にニキビや炎症を防ぐ効果を期待できます。
ご覧のように、美容液やパックは保湿という「最低限」を超えて、より本格的なスキンケアを行いたい男性におすすめする化粧品である。手間やお金が追加でかかるものの、間違いなく大きな差となって返ってくるので、余裕がある男性は積極的に行うことをおすすめするぞ。
美容液・パックの選び方は?
さて、では美容液とパックの選び方についてですが、ここまで来ると「好み」が占める割合が大きくなってきます。「美容」とは美に関わるものの総称であり、製品ごとの特徴が激しくなってしまうので、
『自分がどんな美容効果を期待したいのか』
をハッキリさせた上でチョイスしてみることが大事ですよ!
とはいえ、「どんなものを選べば良いのか」という点を解説しなければ記事の意味がないのも事実なので、とっておきの秘訣を伝授しちゃいます。それは、「エイジングケア」と書いてある商品を選ぶことです。
その理由ですが、結局、エイジングケアって肌にとって必要な美容成分をトータル的に配合しないと実現できないものなんですよね。
- 保湿
- 抗酸化
- 抗炎症
- ハリ
などなどが挙げられますが、逆にいえば、
『エイジングケア製品で、肌に必要な美容成分をトータル的に摂取できる』
ことに繋がります。製品選びで迷ってしまうのは、自分が何を望んでいるのか曖昧ということの裏返しでもあると思うので、トータル的にカバーできる「エイジングケア」と記載がある美容液やパックを選んでみてはいかがでしょうか?
筆者直伝の「おすすめメンズ向けパック」について徹底解説した記事がこちらになるので、ワンランク上のスキンケアをしたい男性は目を通してみてくださいね!
パックは美容効果はもちろんのこと、癒し効果も兼ね備えている。週の真ん中の水曜日や週末のお風呂上がりの時間に、ご褒美的にパックをすると最高の気分になれるのだ。そういう意味でもパックはおすすめなので、ぜひ一度は使ってみてほしい。最近はメンズ向けの製品も増えてきて、価格も安価なので手が出しやすいのもGoodだ。
ここまで話してきたように、本格的にスキンケアをしようと思うと、洗顔後は、
- 化粧水
- 乳液
- 美容液・パック
このような3つの手順を踏む必要がある。これを全部やってこそ完全無欠なスキンケアが成立するのだが、一方で、
『こんなの毎日やってられるか!』
という現実的な声にも目を向けなければいけない。まあ実際、筆者も「めんどくせ」と思っているのも事実なので、そんなズボラ男子たちにおすすめなのが「オールインワン」という選択肢だ。文字通り、化粧水からパックまで、スキンケアに必要な要素が全て「1本で4役以上」という形でギュッと凝縮された化粧品なので、毎日面倒なスキンケアを行う自信がない男性におすすめしたい。
なにせ「サッとひと塗り」するだけで本格スキンケア完了なので、魅力的に感じない男性の方が少ないだろう。筆者がメンズ向けオールインワンについて「実体験を元に」解説した以下の記事で、皆さんに合ったオールインワンを見つけてみてはいかがだろう?
髭剃り後のケア
ここまで解説してきたのは、
- 洗顔
- 化粧水
- 乳液
- 美容液・パック
お風呂上がりの洗顔〜スキンケアまでの一連の流れでしたが、男性にはもう一つ「髭剃り」という厄介なものが存在しています。
しかしながら、髭剃り後のケアについておろそかにしている方が非常に多いので、今回例外的に扱うこととしました。髭剃りをする機会が多い方は要チェックです。
髭剃り後のケアの重要性
まず髭剃り後のケアの重要性についてですが、ここは肝に命じて読み進めてほしいです。本当に大事なものなので、知ってるか知ってないかで極めて大きな差が出来てしまいますから。
とりあえず皆さんに伝えたいことが、髭剃りが肌に与える悪影響について。普段何気なくやっている髭剃りですが、肌目線に立って考えてみると、毎朝鋭利な刃で肌をゴリゴリに削られるわけですから、物理的な刺激は尋常じゃないです。日常生活で肌に刃が当たることなんであり得ないわけですから、改めて考えると髭剃りって恐ろしいことなんですよ。
したがって、大なり小なり、髭剃り後の皆さんの肌には数え切れないほどの傷が生じています。そして大抵の場合、この傷に雑菌が入り込んで炎症を起こしたり、ニキビの元になったりしているので、髭剃り後のケアは大事。
じゃあ具体的にどんなことをすれば良いのかですが、基本的なスタンスはお風呂上がりのスキンケアと同様に「保湿」であり、化粧水を塗る程度でもやっとくとGood。しかしながら、「アフターシェーブアイテム」という、髭剃り後に使用する専門的な化粧品を使用することが理想的です。
アフターシェーブアイテムの選び方は?
「アフターシェーブアイテム」と言われてもピンとこない方が多いと思いますが、一般的には「アフターシェーブローション」という、ローションやゲル状のものが最もポピュラーです。普通の化粧水などと何が違うかというと、「炎症を抑える力(抗炎症作用)」が全然違います。
具体的に成分で見ていくと、以下のような成分が入っていると髭剃り後のアイテムとしては理想的です。
- グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)
- 各種植物成分
どちらも炎症を抑える力に優れており、髭剃り後のヒリヒリ感の軽減に役立ちます。特に前者の「グリチルリチン酸ジカリウム」については効果てきめんで、これ配合の化粧品を髭剃り後に使うのと使わないのでは全く違うことを身を以て体験してるので、筆者イチオシの成分です。
ただ一方で、各種化粧品とは別にアフターシェーブアイテムまで持っておくのはやや面倒だしお金もかかってしまうので、上記2つの成分のどちらかを配合している化粧品をアフターシェーブアイテムとして使うのもアリですね。
男性のスキンケアに関するよくある質問
ということで、以上で男性のスキンケアの解説については終わりです。洗顔から髭剃りまで徹底的に扱いましたが、皆さんの参考になりましたかね?
とはいえ、まだまだ拾えきれていない疑問や悩みについても存在しているので、最後に上記解説で漏れてしまった部分を補うために、Q&Aという形でアンサーしていこうと思います。
毛穴詰まりはどうすればいい?
男性が抱きやすい肌悩みとして、「毛穴詰まり」があげられると思います。特に肌に皮脂汚れが詰まってしまい、まるで「いちご」のようなボツボツになってしまう現象・・、厄介ですよね。ベタつきがちなオイリー肌の方によくみられます。
しかしながら、毛穴汚れは専門のケアをしないとなかなか改善されないのが実情。逆に言えば、専門のケアをしっかりこなしていれば問題なくケアできるものなので、以下の記事で毛穴汚れに関しての正しい処理方法を習得してみてはいかがでしょう?
無印良品のスキンケアってどうなの?
かなり具体的な疑問にはなりますが、無印良品のスキンケア製品について、実際のところどうなのかという点について知りたい男性は多いです。
無印と言えば、高品質な日用品を比較的リーズナブルなお値段で提供する、日本を代表するブランドですが、スキンケア商品の品質、及びコスパも非常に高いことで知られています。
「メンズ向け」といった男性用のラインが存在しているわけではないのですが、
- 敏感肌用
- さっぱり
- しっとり
といったように、ある程度のジャンル分けはしてくれているので、選ぶ側の知識がなくても正しく選ぶことが可能です。また、無印のスキンケアは基本的にベタつきが抑えられているので、使用感という意味でも非常に良いんですよね。筆者も愛用しています。
全国どこでも手に入れられますし、公式の通販も展開しているので、無印が好きな方は手を出してみるのもアリですよ!
医薬部外品ってなに?
スキンケアに関するよくある質問として、男女問わず「医薬部外品」についてのものが存在しています。なんとなく体とか肌に良さげですが、実際のところどうなのでしょうか?以下の花王の引用文をどうぞ。
「医薬部外品」とは、厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が、一定の濃度で配合されています。[治療]というよりは[防止・衛生]を目的に作られています。
「肌荒れ・荒れ性」「にきびを防ぐ」「日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ」「皮膚の殺菌」など、効果のある有効成分が配合されているのでその効果を訴求できます。また「薬用」とは「医薬部外品」で認められている表示ですので「薬用=医薬部外品」となります。
要するに医薬部外品とは、効果が認められた成分を配合した「厚生労働省によるお墨付き」をもらっている製品のことを言います。代表的なものが、
- 肌荒れ・荒れ性
- ニキビ
- シミ・そばかす
などに効果が認められた製品ですね。メンズ向けだと除毛クリームなんかも医薬部外品として販売されていますが、国の機関から認められている製品ということになるので、一定の安心感を持って買い物ができると思ってもらってOK。ちなみに上記引用の通り、薬用というのも医薬部外品と同じ扱いのものです。
一方で、医薬部外品や薬用だからといって、「必ず効果がある」というわけではもちろんありません。この記事でも何度も言ってますが、スキンケアで最も大事なのは「合う/合わない」ですから、自分の肌質や肌年齢、年代に適合したものなのかを吟味しながらチョイスすることが一番大事ですよ。
まとめ
というわけで、この記事ではなかなか浸透していない、男性に関するスキンケアの基本的な知識について徹底的に解説してきましたが、いかがでしたか?
- 洗顔
- 化粧水
- 乳液
- 美容液・パック
- シェービング後のケア
こちらの5つについて解説してきたわけですが、記事の内容を毎日コツコツ積み重ねていけば、確実に肌は良い方向へと向かっていきます。ただし、スキンケアは時間がかかるのもまた事実なので、数日や数週間で効果を期待するのはあまりおすすめしません。挫折の元です。
それよりも『効果があったらいいな』程度の軽い気持ちで、サクサクと毎日淡々とこなしていき、いつしか、
〜さん肌キレイですね!
なんて言われる日を心待ちにしていようじゃありませんか。その瞬間、『スキンケアしててよかった・・』と報われた気持ちになるはず。根気良く続けていきましょう!
というわけで、今日はこの辺で。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「スキンケアは難しい」と思っている男性は非常に多いが、要点さえ掴んでしまえば全然大したことはない。どこよりも詳しく、をモットーに執筆したこの記事で正しい知識を身につけた上で、自分にとって理想のスキンケアを習得してくれれば嬉しいぞ!